檀家(だんか)って何?
学校にPTAがあるように、お寺に檀家があります。PTAは様々な行事を執り行っていく上で学校側と保護者側(PTA会員)が協力していますよね。会費を払うことで子供たちの安全が守られ様々な地域行事も円滑に行われます。
PTA会員は学校の体制などに意見することもできるし、学校側が何かを変更したり決定するにはPTAの承諾が必要になります。そうしてより良い学校を地域の親御さんたちと一緒に作り上げるというイメージです。
檀家はPTA会員のようなものです。お寺側だけでは様々な行事や管理などしていくことができません。地域の檀家さんたちがお布施や寄付などして維持し守ってきたんですね。
例えば、古いお寺の修復が必要かどうか、ご住職や檀家さんたちも交えて話し合い、よし修復しよう!となれば檀家さんたちが寄附をする。その代わりに葬儀や法要、相談事など手厚くしてもらえるのです。
総代(そうだい)って?
PTA会員が檀家とすれば、PTA会長が総代になります。檀家の意見を取りまとめたりお寺側と話し合ったりします。
檀家になるメリット
法事や何かあるたびに、いつも同じお坊さんにお願いできる安心感があります。そして身内に何かあった時に慌てる必要もありません。忙しくてなかなか行けないお墓の管理もある程度任せておけます。いざという時に慌てないために葬儀やお墓の強力なコンサルがいつもついていると思っておくと良いかもしれません。
檀家になるデメリット
檀家になると今で言うサブスク、定期的な支払いが発生します。さらにお寺の修繕や建て替えなどある場合は、また別途寄附やお布施が必要になってきます。檀家になるにもお金(入会金的な入檀料と言われるもの)が必要で、入ったらお布施が必要、止める時にも離檀料が必要と、何かとお金は必要になります。
菩提寺(ぼだいじ)って何?
一般的にはみなさんのご先祖様が代々入っているお墓があって、葬儀や法事を毎回お願いしているお寺のことを菩提寺(ぼだいじ)と言います。
菩提寺は檀家になっているいないに関わらず、葬儀や法事をお願いしているお寺のことです。宗派によってい菩提寺=檀家寺とみなす場合もあり、また地域によっても多少認識は違うかもしれません。
若者の考え
ちょっと前までは、デートといえば車でドライブでしたが、今の若者たちは車の免許を取ることすらしないと聞きます。
なぜなら、車を持つと維持費がかかるからコスパが悪いわけです。
必要な時だけ乗れるレンタカーも増えましたし、車をわざわざ所有する必要はないんですね。必要な時にあればいい、今の若者たちはこんな風に考えるようです。
ですから、自分自身の意思とは関係なく、家系の流れのままに決まったお寺の檀家に入って、お布施や修繕費など定期的にお金が取られてしまうことに違和感を感じるのは当然なのかもしれません。離檀や墓じまいも増えていますし、古くからの風習が消えてしまうのは少し寂しい気持ちもあります。
ご先祖様に対する考えは、長い人生の中でどんどん変わっていくことでしょう。まだ若くて理解できなかったことも、また考えに変化が訪れると良いなぁと思いながら今の流れを考えています。